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向精神薬・抗うつ剤・精神安定剤 薬一覧表及び感想へ アナフラニール(抗うつ薬) アナフラニール(抗うつ薬) [#z68a9396] アナフラニール(抗うつ薬)の感想、口コミ [#e85b3784] 主な副作用 [#afacb48f] 禁忌 [#y22063c0] 種類 [#k8913d96] アナフラニール(抗うつ薬)の感想、口コミ ぬいた(人・ω・)♂ http //e29.mobi/ -- ありません (2012-01-05 23 20 25) 名前 コメント 塩酸クロミプラミン(えんさんクロミプラミン、clomipamine hydrochloride) は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。分子式は C19H23ClN2・HCl。 酢酸に極めて溶けやすく、酢酸エチル、ジエチルエーテルに溶けにくい。 脳内のセロトニン及びノルアドレナリンの神経終末への取り込みを阻害する。 三環系抗うつ薬の一種で、アルフレッサファーマからアナフラニールという商品名で発売されている。うつ病・うつ状態、強迫性障害、夜尿症、不眠症の治療薬に使用される。 主な副作用 喉の渇き 眠気 立ちくらみ、めまい、ふらつき 食欲減退 禁忌 緑内障のある患者 心筋梗塞の回復初期の者 尿閉(前立腺疾患等)のある者 チオリダジンを投与中の患者 種類 錠剤 10mg,25mg アナフラニール(Wikipedia)より 神経症克服法・治療法・心理療法一覧 案内ページへ 神経症治療法・克服法口コミ・感想TOP PAGEへ
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PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/A-D 整形ルール テネスムス 浣腸 下痢 FrontPage 便意 胃潰瘍 摘便 便秘 便失禁 急性期 下痢便 急性心筋梗塞 BracketName 日本語 巨人症 手順 PukiWiki/1.4/Manual 座敷牢 齲蝕 カテーテル プラグイン/関連ブログ 多尿 尿閉 PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/L-N 日常生活援助? WikiEngines 露出 胃がん 水様便 頻尿 シャント 労作 経〜的 内分泌 肝硬変 便の性状 血尿 排尿困難 InterWikiテクニカル ゲール YukiWiki 導尿 排尿痛 泥状便 下垂体機能低下症 CMD ウイルス性肝炎 PukiWiki/1.4/Manual/Plugin Basedow病 褥瘡 PukiWiki 因子 説明 RecentDeleted WBC 病態? SideMenu WikiName PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/O-R 排泄のニード 尿崩症 プラグイン/編集履歴 人気100 経過別看護 SIADH 潰瘍性大腸炎 プラグイン ボディメカニクス メニュー 排泄 WikiWikiWeb 共通基本技術? 印環細胞癌 消化器 心身の状態 経過別看護? PukiWiki/1.4/Manual/Plugin/E-G 労作性狭心症 血便 薬理学 炎症性腸疾患 過去 タール便 食道静脈瘤 テストのヤマ 慢性期 用語集(50音) 注腸 室温 安全 プラグイン/コメント 虚血性 PHP 粘液便 全身清拭 プラグイン/アーカイブ 手術 ヘルプ
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7 主要症候 約15% A 主要症候のとらえ方 肥満,やせ 体重減少・増加 脱水 浮腫 発熱 全身倦怠感 顔色不良,顔面蒼白 高血圧 チアノーゼ 黄疸 ショック 意識障害,失神 不穏 けいれん 視力障害,視野異常,複視 飛蚊症 眼脂 結膜の発赤(出血,充血) 聴力障害(難聴) めまい,耳鳴り 鼻出血 咽頭痛 咳,喀痰,血痰,喀血 構音障害,嗄声 嚥下困難(障害),誤嚥 喘鳴 呼吸困難,息切れ 胸痛,胸部圧迫感 動悸,頻脈,徐脈,不整脈 腹痛 胸やけ 悪心,嘔吐 吐血,下血 便秘,下痢,(粘)血便 腹部膨隆・膨満 腹部腫瘤 乏尿,無尿 多尿,頻尿 尿閉,尿失禁,排尿困難 血尿,蛋白尿,膿尿 月経異常,無月経 性器出血 記憶障害,思考障害 幻覚,妄想 抑うつ,躁状態 不安,恐怖 食思(欲)不振 睡眠障害 頭痛,頭重感 運動麻痺,筋力低下,運動失調,不随意運動 歩行障害 感覚障害 腰背部痛,筋肉痛 関節痛,関節腫脹,関節変形 乳房のしこり・左右差,皮膚の陥凹 リンパ節腫脹 出血傾向 掻痒,皮疹 B 周産期の異常を示す症状 妊娠・分娩・産褥の異常 胎児・新生児の異常 C 小児特有の全身症状 哺乳力低下 体重増加不良 活動性低下 啼泣異常 運動発達の遅れ 精神発達の遅れ 性発達の異常
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更新日時 2010-12-27 22 13 56 (Mon) スレ9 863氏がまとめて下さったものです。 臓器別に分けられており見やすいので、コピーさせていただきました。 スレ9 863氏のコメント 必修ガイドラインに含まれる疾患・症候群の分野別一覧を作ってみたので晒す。 「主要疾患・症候群」に加えて、初期救急のところからも疾患単位として独立したのは持ってきた。 もし興味があればどうぞ。 ~メジャー1~ 【消化管】 胃食道逆流症 胃食道静脈瘤 食道癌 胃十二指腸潰瘍 急性消化管出血 胃癌 急性胃腸炎 便秘症 急性虫垂炎 炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎・Crohn病 機能性消化管障害 機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群 大腸癌 痔瘻・痔核 腸閉塞 汎発性腹膜炎 【肝胆膵】 急性肝炎 慢性肝炎 脂肪肝 肝硬変 肝不全 肝性脳症 肝癌 胆石症 胆嚢炎 胆管炎 急性膵炎 慢性膵炎 膵癌 【循環器】 肺水腫、うっ血性心不全 不整脈 先天性心疾患 弁膜症 僧帽弁、大動脈弁 虚血性心疾患 心筋症 高血圧症 動脈硬化症 急性大動脈解離、大動脈瘤破裂 閉塞性動脈疾患 深部静脈血栓症・下肢静脈瘤 【内分泌・代謝】 甲状腺機能亢進症・低下症 糖尿病 メタボリックシンドローム 脂質異常症 高尿酸血症・痛風 骨粗鬆症 【腎】 急性・慢性糸球体腎炎症候群 ネフローゼ症候群 糖尿病性腎症 急性腎不全 慢性腎不全 【膠原病・免疫】 関節リウマチ アナフィラキシー 【血液】 鉄欠乏性貧血 二次性貧血 急性白血病 悪性リンパ腫 出血傾向、DIC 【呼吸器・胸郭】 呼吸困難 喀血 急性気管支炎 気管支喘息 肺炎 胸膜炎 COPD 肺結核 慢性呼吸不全 肺癌 気胸 気道閉塞 睡眠時無呼吸症候群 過換気症候群 急性呼吸不全・ARDS 肺循環障害 肺梗塞、肺塞栓症 乳癌 【脳・神経】 Parkinson病 髄膜炎・脳炎・脳症 てんかん けいれん 重積状態含む 緊張型頭痛・片頭痛 脳出血 くも膜下出血 頭蓋内血腫 脳梗塞 脳卒中後遺症 頭部外傷・脊髄損傷 【その他】 外傷 ショック 失神・意識障害・麻痺 心肺停止 重症感染症 敗血症 誤飲・誤嚥 急性中毒 熱中症・寒冷による障害 創傷・熱傷 皮膚潰瘍・褥瘡 急性食中毒 大規模災害 ~小児産婦・マイナー~ 【小児科】 乳児下痢症 鼠径ヘルニア 腸重積症 急性細気管支炎 小児喘息 熱性けいれん 脳性麻痺 (再掲)てんかん (再掲)ウイルス性発疹症 麻疹・風疹・水痘・ヘルペス 【産婦人科】 正常妊娠 妊娠悪阻 子宮外妊娠 産科救急 流産・早産・正期産 子宮内膜症・月経困難症 卵巣癌 子宮筋腫 子宮頸癌 子宮体癌 更年期障害 【眼科】 眼の損傷 結膜炎・角膜炎 白内障 緑内障 糖尿病・高血圧・動脈硬化による眼底変化 【耳鼻科】 急性中耳炎 BPPV アレルギー性鼻炎 急性副鼻腔炎 慢性副鼻腔炎 上気道炎・扁桃炎 【整形外科】 変形性脊椎症・脊柱管狭窄症 椎間板ヘルニア 肩関節周囲炎 変形性関節症 骨折 【精神科】 認知症 アルコール・薬物依存症 うつ病、双極性障害 統合失調症 不安障害 パニック障害・社会不安障害 身体表現性障害 心気症・心身症 ストレス関連障害 PTSD・急性ストレス障害 睡眠障害 精神科救急 【皮膚科】 湿疹・皮膚炎 接触皮膚炎 アトピー性皮膚炎 蕁麻疹 薬疹 ウイルス性発疹症 麻疹・風疹・水痘・ヘルペス 【泌尿器科】 尿閉 激しい陰嚢内容痛 急性腎盂腎炎・尿路感染症 腎癌 膀胱癌 尿路結石 前立腺肥大症 前立腺癌
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03262007 #1 [tumor] 56 F 03122007の#4 CC 腰背部痛 rt sciatica、両足のしびれ alcolism, severe osteoporosis L/D Vit B12, folic acid WNL Dx epiconus syndrome plan 後方(Th12-L2固定)、次に前方L1椎体亜全摘、cage置換 MRIでTh11椎体輝度変化は? #2 [CP myelopathy] 47M 不全四肢麻痺、上肢のradiculopathy 手術 halo vestのあとforaminotomy 4箇所 C3-6 片開き 左C3,4,5,7 PS 右はC3,4 Th1 lateral mass screw (VAは右優位) #3 [OPLL] 74F C4-6 連続型 手足のしびれ、歩行障害 Plan #1 後方拡大、改善なければ前方 #2 前方除圧固定 (C4,5,63椎ぬき)+plate 6cm 移植骨は腸骨 #4 [脊髄梗塞?] 64F 両鼡径部以下のしびれ、一時尿閉、筋力低下はそれほどでない MRI 胸椎のaxialで胸髄に輝度変化あるか? Tx ステロイド1000mg, ウロキナーゼ DDx #1脊髄梗塞 #2 前脊髄動脈症候群 motor優位となるはず #3 ギランバレー? #5 [tumor] 頸椎部くも膜嚢腫 02262007の#6 手術所見 hemilaminectomy 嚢腫表面は硬膜様 嚢腫壁に後根、前根がへばりついていた 嚢腫の内側から交通孔が見えた。縫合。 #6 [脊椎炎] Th12/L1に骨破壊あり 03122007の#5 手術 まず後方固定two above, two below 次に椎体掻爬、腸骨移植(50mm)
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1.腎は精を蔵し、生命力の根源である元気をもたらす 。 腎は生命力と成長、生殖力の根源である。また、根気がいる細かい作業をやり抜き通す力もわいてくる。そこで「作強の官、技巧これより出ず」といわれる。 腎精が衰えると元気がなくなり、活動が低下し、身体が冷える。また、生殖能力も低下し、疾病にかかりやすく治りにくくなり、さまざまの老化現象を呈する。 2.腎は津液を主り、全身の水分代謝を調節する。 脾が胃において、水穀から分離して上に送り、肺が全身に散布した津液は、不要となった後を腎が、これを集めて処理する。津液全体を調節しているのが腎である。 この水分調節がうまくいかなくなると、浮腫・尿閉や頻尿・下痢などの症状が現れる。 3.腎は骨を主り、その状態は髪に反映する。 腎精は髄を育成する。髄は骨の中にあり骨に栄養を与えている。腎が正常であれば精が十分あり、髄が充実するので骨も歯も丈夫である。また、髪も黒くつやつやかでよくのびる。 腎精が不足したり、老化により衰えると発育不良や老化に伴う歯牙の異常、骨がもろい、腰が曲がる、白髪、脱毛などの症状が現れる。 4.腎は耳と二陰に開竅する。 腎は耳を通して外界と交流している。腎精がしっかりしていれば、耳はよく音声を聞き分けて判断できる。 老化などにより腎が衰えると、難聴、耳鳴りなどの症状が現れる。 腎はまた、水分を調節し調節した結果が大小便となって体外に排泄される。大小便口が二陰(前陰=小便口 後陰=大便口)である。大小便の異常は腎の異常でもある。 5.腎の液は唾である。 腎は歯牙を支配している。歯牙の生えているところから湧き出る液が唾である。
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尿路感染 腎臓・腎盂・尿管・膀胱・尿道に起こる感染症。 非特異性{起炎菌:単純性では、大腸菌が約80%(P線毛のアドヘジン)}or特異性(特定の病原微生物)、急性or慢性がある。 上部では腎盂腎炎が、下部では膀胱炎が代表的である。 女性(尿路が短い)、老年男性(前立腺肥大)、小児(尿路器系、膀胱尿管逆流症)に多い 感染経路は逆行性(上行性)感染(尿の出口から侵入) 注)血行性、リンパ行性、直接は間違いである。 複雑性尿路感染症を起こしやすい状態 神経因性膀胱(精神的なものではない) カテーテル留置(バイオフィルム:菌が出すフィルムが抗菌剤を菌に届きにくくしている) 急性腎盂腎炎 腎実質および腎盂・腎杯の細菌感染症 病因:大腸菌や他のグラム陰性桿菌(注:陽性球菌はまれである)上行性感染。 症状:発熱、悪寒戦慄{高熱(寒気&ふるえ)}吐き気、腰背部痛 検査所見:背部叩打痛(costovertebral angle)、膿尿(尿が白くなる→白血球増多のため) 治療:起炎菌として大腸菌を想定(経験的治療)←同定に時間がかかるため 軽症の場合:ニューキノロン系薬や新経口セフェム系薬の経口投与(1~2週間)、外来可能 高熱持続の場合:入院。第二世代セフェム系薬、βーラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬などの点滴静注。解熱後、経口投与薬に変更。抗菌薬は2週間使用 院内発症の場合:第三、四世代セフェム系など 慢性腎盂腎炎 あまり自覚症状はなく、不定愁訴(なんとなく~)がある。原因菌が幅広い(大腸菌とは限らない)。耐性菌や複数の菌がいるかもしれない。 治療:第三世代セフェム系薬、カルバペネム系薬の点滴静注。βーラクタム系薬とアミノグリコシド系薬の併用。 注)腎障害を有する場合は、腎毒性の少ないもの、使用量の調整を。 膀胱炎 膀胱の炎症。20~40代の女性に多い 病因:上行性感染。大腸菌。小児ではアデノウイルス(大腸菌より弱い)が多い。 症状:頻尿・排尿痛・尿混濁→三大症状 通常は発熱を伴わず、あっても微熱 検査所見:尿混濁、肉眼的血尿 治療:水補給、再燃予防に性行為後の排尿。 抗菌薬(尿培養、経験的治療)。経験的療法として新経口セフェム系薬を1週間。再来時、尿培養の結果から薬剤感受性を勘案。(ダメだったら薬を変える)症状は2日間の経口投与で消失。 再燃予防のため1週間の投与が必要(これ以上は耐性菌を作り出してしまうので×)。 ニューキノロン系は3日間の投与で充分。しかし、頻繁使用により耐性菌が増加したため、第一選択としての使用が減少。 特異性尿路感染(特定の病原微生物による) ①尿路結核 原発巣は肺で血行性感染、無菌性膿尿{白いが、コロニーで菌が出ない(一般的に使うコロニーでは増えない)}、漆喰腎、 治療:抗結核療法(リファンピシン、イソニアジド) ②性感染症 淋病、梅毒、軟性下疳、鼠径リンパ肉腫、クラミジア、後天性免疫不全症候群など ③無症候性細菌尿 膀胱留置カテーテルを挿入している患者などで、膿尿や細菌尿が認められても、臨床症状のない場合のこと。多くの場合抗菌薬投与などの治療を必要としない。 尿路結石 尿中に排泄された成分が腎・尿路で凝固物を形成 成分:シュウ酸カルシウムとリン酸カルシウム結石(カルシウム結石;80%)、リン酸マグネシウム・アンモニウム結石(MAP結石)、尿酸結石、シスチン結石(六角板状結晶) 男女比は3 1で、20~50代に多い(20人に一人) 原因疾患: ①代謝異常(甲状腺機能亢進症、Cushing症候群) ②薬剤{アセタゾラミド(アルカリ性にして結石を作りやすくしてしまう)、副腎皮質ステロイド(血中のカルシウム濃度↑)} ③尿路感染症(尿素分解菌で尿がアルカリ化) ④尿細管の異常(尿細管性アシドーシス) ⑤高尿酸血症 ⑥尿路通過障害(前立腺肥大症、尿路搾取) 補足)尿のpHが酸性なら尿酸結石、シスチン結石。アルカリ性ならリン酸カルシウム結石、MAP結石ができる。 症状:鈍痛、疝痛(colic pain;結石が腎盂や尿管に嵌頓)、血尿、悪心・嘔吐、排尿障害 診断:X線:カルシウム結石は陰影を証明できる。(ただし尿酸、シスチン結石は放射線透過性あり)、腹部CT、エコー、血中&尿中のカルシウム・尿酸・シスチンの測定 治療 ①保存的療法:直径5mm以下は自然排石。飲水と運動。体外衝撃波結石砕石術 ②薬物治療 疝痛:インドメタシン直腸内挿入(30分~5時間有効) ペンタゾシン筋注(NSAIDsで不十分の場合) エトドラク経口服用(長期服用で胃痛の原因) 排石促進:サイアザイド系利尿薬、ウラジロガシエキス(尿量増加、X溶石)など。鎮痙薬(尿管を弛緩) 再発予防(尿路結石は再発することが多い): クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム→尿pHをアルカリ化(6.7~7.0)し、尿酸やシスチン結晶生産を阻害 アロプリノール→尿酸産生阻害薬。血中尿酸を減少させ、尿中への尿酸排泄も抑制し、尿酸結晶生産阻害する。 注)ベンズブロマロンは結石形成を亢進するので用いない。 前立腺肥大症(BPH) 前立腺の内腺(移行域)が増殖(結節肥大)し、衝動が圧迫され排尿が障害された状態。 病因:5αージヒドロテストステロンの過形成、平滑筋のα1受容体を介した機能的な閉塞。 症状:刺激症状、閉塞症状 診断:IPSS、直腸診、経直腸的エコー、排尿流量測定 治療:排尿障害の改善、QOL、カテーテル導尿(留置) 薬物療法:(α1遮断薬、抗アンドロゲン、5αリダクターゼ阻害薬←日本では使われていない) 第1選択薬(α1選択薬) シロドジン(ユリーフ)、ナフトピジル(フリバス)、タムスロシン塩酸塩(ハルナール) 高血圧傾向のある場合→テラゾジン塩酸塩水和物(バソメット)、ブラゾシン塩酸塩(ミニプレス) 排尿障害の改善を期待→α1遮断薬+抗アンドロゲン薬(クロルマジノン酢酸エステルなど) 注)抗アンドロゲン薬は副作用{肝障害、性機能障害、PSA低下(前立腺癌の合併をマスク)} 残尿の多い場合(閉塞状態がほとんどなく低活動膀胱の場合)→α1遮断薬+コリン作動薬(ジスチグミン臭化物など) 軽度から中程度の畜尿障害を伴う場合→α1遮断薬+植物製剤(エビプロスタットなど) 中程度から重度の畜尿障害を伴う場合→α1遮断薬+抗コリン薬(オキシブチニン塩酸塩など) 注)抗コリン薬は重度の排尿障害(尿閉)には禁忌 手術療法:経尿道的前立腺切除術 前立腺肥大症の臨床病期 第Ⅰ期(刺激期) 軽度の排尿困難と夜間頻尿(2回以上)、排尿時不快感などの刺激症状。 第Ⅱ期(残尿発生期) 排尿困難は増強。残尿出現し、尿意切迫感、切迫性尿失禁などの刺激症状を認める。 第Ⅲ期(完全尿閉期) 残尿が増加し、膀胱が高度に拡張。奇異性尿失禁(尿漏れ)をきたす。 前立腺癌 前立腺の外腺より発生する上皮性悪性腫瘍。腺癌。欧米で発症率が高く、我国でも増加傾向。アンドロゲンで発育促進。エストロゲンで抑制。進行が遅く、癌で亡くなるよりも前に老衰などで無くなりそうな場合は何もしない。75歳未満には手術を適用 症状:排尿障害(前立腺肥大と同じ) 診断:直腸指診(不整で石様硬) 腫瘍マーカー 前立腺酸フォスファターゼ:PAP 前立腺特異抗原:PSA(スクリーニングに有効。初期のころほど上がる) ↓ 4.0ng/ml未満:正常 10.0ng/ml以上:確率50% 4.0~10.0ng/ml gray zone :確率10% 治療:病期と期待余命によって選択 ①手術療法(前立腺全摘):期待余命10年以上で適用 ②外照射療法 ③組織内照射法(小線源療法):小さな放射線源を前立腺の中に50-100個挿入し、内側から癌細胞を死滅。チタン製カプセル中に125I(あまり放射線が飛ばない→前立腺ぐらいにしか届かない)が密封されたシード線源。 手術が簡単で尿漏れがしにくい。 ④内分泌療法:(薬物的去勢)→乳がんの治療にも用いる。最初はテストステロン↑より癌が悪化。しかし後に抵抗性が出てくるので良い。 1)LH-RH作動薬:リュープロレリン酢酸塩またはゴセレリン酢酸塩を4周ごとに皮下注(PAB)。ほてり、発汗などの副作用。 2)抗アンドロゲン:フルタミド、クロルマジノン酢酸エステルなどを経口。LH-RH作動薬との併用。(TAB、CAB) 3)エストロゲン:副作用として心血管障害、血液凝固 ⑤化学療法:単独での有効性は証明されていない(これは無効だと思ってよい) 下部尿路機能障害 膀胱・尿道の機能障害。畜尿(女性が多い)あるいは排尿(男性が多い)機能障害。60才以上の約80% 正常な排尿 畜尿期 ①ある程度の尿がたまると尿意を生じる ②尿意を生じてからもある程度我慢できる ③十分な尿を膀胱にためることができる ④尿失禁がない 排尿期 ①排尿を意図すればいつでも排尿できる ②排尿に特別な努力を要しない ③排尿中に尿線を中断できる ④残尿がない 1回の排尿量:薬200~400ml、1日尿量:1000~1500ml、昼間頻尿:8回以上、夜間頻尿:夜間に排尿のために2回以上起きなければならないという愁訴 畜尿と排尿に関する神経支配と受容体 膀胱排尿筋{交感神経β3=弛緩=排尿、副交感神経M3=収縮=畜尿}) 内尿道括約筋(交感神経α1=収縮) 前立腺(交感神経α1A)収縮 外尿道括約筋・骨盤底筋(体性神経N=収縮) 尿失禁(区別できるように) 腹圧性:急に腹圧が上昇した場合に尿漏れ、咳、くしゃみ、階段の昇降など、加齢や出産で骨盤底筋群の脆弱化 切迫性:急に尿意を催し、間に合わず尿漏れ(冷水に触れるなど)。脳血管疾患、パーキンソン病、神経性膀胱、前立腺癌や肥大症による膀胱刺激の亢進。 溢流性:尿閉のため、膀胱容量の限界を超え尿漏れ。高度の前立腺肥大症や子宮筋腫などで膀胱頚部圧迫。 機能性:地方や運動障害のため、我慢できず尿漏れ。 反射性:尿意がないのに排尿筋が不随意収縮し尿漏れ。脊髄損傷、脊髄腫瘍。 真性:膀胱に尿を保持できず、常に尿漏れ(手術などで膀胱を傷つける等が原因) 夜尿症:排尿中枢の発育不全、心身症 ? 過活動膀胱(OAB) 尿意切迫感を必須とし、通常は頻尿と夜間頻尿を伴う症状症候群。切迫性尿失禁は伴わなくとも構わない。 排尿筋過活動(DO)は尿流動態検査(膀胱内圧測定検査)で、畜尿時に不随意膀胱収縮を認める膀胱の畜尿機能障害。 OABの診断、初期治療に尿流動態検査は必須ではない。 40歳以上の12.4%(約810万人) 成因:神経因性と非神経性(90%)、下部尿路閉塞、加齢による尿路上皮・平滑筋・支配神経などの変化。 診断:問診(自己記入式問診票←恥ずかしいので…) 治療 行動療法:排尿日記(排尿を意識させるため)、水分摂取量の調節、膀胱訓練(尿を我慢すること) 薬物療法:抗コリン:膀胱にはムスカリンM2受容体も多く存在しているが、膀胱平滑筋の収縮にはM3受容体が重要なので、M3受容体選択性の高いもの。 オキシブチニン塩酸塩(ポラキス)、プロピベリン塩酸塩(バップフォー)、コハク酸ソリフェナシン(ベシケア)、酒石酸トルテロジン(デトルシトール)、インダフェナシン(ウリトス、ステーブラ) ()=商品名 禁忌:閉塞隅角緑内障、重症筋無力症、尿閉など 女性腹圧性失禁 成因:尿道過可動(分娩、加齢に伴い骨盤底が脆弱化し、尿道が膣側へ下垂すること)、尿道括約筋の不全 検査・診断:問診(自己記入式問診票) 60分間パットテスト(水500ml付加し、外陰部に装着したパットの重量変化を測定。2g異常を尿失禁陽性)。通常はこれだけで診断される。手術をしたいときは 膀胱内圧測定と膀胱造影をする。 治療: 薬物療法:β2受容体作動薬{クレンブテロール塩酸塩(スピロペント)} 手術療法:TVT(tension-free vaginal tape)法 膀胱癌 男女比は約3 1、50才代以降に多い 原因:芳香族アミンの職業的暴露、喫煙 症状:無症候性肉眼的血尿(ほとんどの人がこれで気づく) 検査・診断:尿細胞診 治療 表在性の場合:経尿道的腫瘍切除術(TUR-Bt)。←癌の部分のみ切る。再発予防に抗癌剤やBCGワクチンの膀胱内注入療法。 浸潤性の場合:膀胱全摘出術と尿路変更、再建。 温存療法:TUR-Bt+シスプラチン単独・多剤+放射線) 転移がある場合は、シスプラチンを中心に多剤療法。 乳癌 乳腺組織から発生する上皮性悪性腫瘍。未出産、遅い初産などが高リスク群。約19人に1人の確立 。 分類方法 ①病理組織的分類 非浸潤癌(10%) 浸潤癌 ↳浸潤性乳管癌(80%、一番多い) ↳特殊型(小様癌など)(10%) パジェット病(乳首の癌)(0.5%) ②臨床病期分類:TNM分類(T 直径、N リンパに転移しているか、M 遠くに転移しているか) ③遺伝子プロファイル分類(エストロゲン受容体、HER2) 症状:乳腺の腫瘤(しこり);好発部位は外上部。 診断:視触診、マンモグラフィー{乳房を上下、左右から挟み、X線で撮影する検査乳がんのスクリーニング検査(40才以上)} 癌のの性質・広がり、転移による分類→細胞診、組織診、MRI、CT、センチネルリンパ節生検(リンパ節を通じて転移するため) 腫瘍マーカー(CEA、CA15-3) 治療:癌の除去、QOLの維持
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向精神薬・抗うつ剤・精神安定剤 薬一覧表及び感想へ ラントロン(抗うつ剤) ラントロン(抗うつ剤) [#k9fec96c] ラントロン(抗うつ剤)の感想、口コミ [#ed20355e] 禁忌 [#a76cbf71] 用量・用法 [#j80ad839] 種類 [#y32ac034] ラントロン(抗うつ剤)の感想、口コミ 名前 コメント 塩酸アミトリプチリン(えんさんアミトリプチリン、amitriptyline hydrochloride)は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。分子式は C20H23N・HCl 。水、エタノール、酢酸に溶けやすくジエチルエーテルに溶けにくい。苦く麻痺性がある。 脳内においてノルエピネフリン及びセロトニンの再取り込みを抑制し、シナプス領域のモノアミンが増量することにより、抗うつ作用を示す。 三環系抗うつ薬の一種で、万有製薬よりトリプタノール、山之内製薬からラントロンという商品名で発売されている。うつ病・うつ状態、夜尿症の治療薬に使用される。 抗コリン作用が強く、口渇・便秘・めまい・眠気・排尿障害などの三環系抗うつ薬にありがちな副作用が強く現れやすい。 ただ、効果も高いとされているので、他の抗うつ薬で思わしい効果が出ない場合に処方されやすい。 禁忌 緑内障のある者 心筋梗塞の回復初期の者 尿閉(前立腺疾患等)のある者 モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン)を服用中の者 用量・用法 うつ病・うつ状態の場合、通常、成人に1日 30〜75mg を初期用量として、最大1日 150 mg まで漸増し、分割投与する。まれに 300mg まで増量することもある。年齢や症状に応じて適宜減量する。 種類 錠剤 10mg,25mg トリプタノール、ラントロン(Wikipedia)より 神経症克服法・治療法・心理療法一覧 案内ページへ 神経症治療法・克服法口コミ・感想TOP PAGEへ
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向精神薬・抗うつ剤・精神安定剤 薬一覧表及び感想へ トリプタノール(抗うつ剤) トリプタノール(抗うつ剤) [#uf538c32] トリプタノル(抗うつ薬)感想、口コミ [#ldb459cb] 禁忌 [#hde37d18] 用量・用法 [#y34b7306] 種類 [#s5dc6370] トリプタノル(抗うつ薬)感想、口コミ はんまーかんまーw(;・ω・)! http //nn7.biz/anime/movie.html -- sonin (2011-10-05 10 41 24) それらはとめることのできないものだ!(*´ω`)b→ http //nn7.biz/anime/movie.html -- sonin (2011-10-05 10 41 26) 名前 コメント 塩酸アミトリプチリン(えんさんアミトリプチリン、amitriptyline hydrochloride)は、抗うつ薬として用いられる有機化合物の一種。水、エタノール、酢酸に溶けやすくジエチルエーテルに溶けにくい。苦く麻痺性がある。 脳内においてノルエピネフリン及びセロトニンの再取り込みを抑制し、シナプス領域のモノアミンが増量することにより、抗うつ作用を示す。 三環系抗うつ薬の一種で、万有製薬よりトリプタノール、山之内製薬からラントロンという商品名で発売されている。うつ病・うつ状態、夜尿症の治療薬に使用される。 抗コリン作用が強く、口渇・便秘・めまい・眠気・排尿障害などの三環系抗うつ薬にありがちな副作用が強く現れやすい。 ただ、効果も高いとされているので、他の抗うつ薬で思わしい効果が出ない場合に処方されやすい。 禁忌 緑内障のある者 心筋梗塞の回復初期の者 尿閉(前立腺疾患等)のある者 モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン)を服用中の者 用量・用法 うつ病・うつ状態の場合、通常、成人に1日 30〜75mg を初期用量として、最大1日 150 mg まで漸増し、分割投与する。まれに 300mg まで増量することもある。年齢や症状に応じて適宜減量する。 種類 錠剤 10mg,25mg トリプタノール、ラントロン(Wikipedia)より 神経症克服法・治療法・心理療法一覧 案内ページへ 神経症治療法・克服法口コミ・感想TOP PAGEへ
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■Benign Prostate Hypertrophy(BPH) ・BPHは内腺に発生する良性腫瘍:前立腺上皮および間質の細胞数が増加・・・アポトーシス障害 ・BPHから前立腺がんに進むことはないと考えられている。 ・BPHは内腺(尿道を取り囲む部分:移行領域)で発生。 ・前立腺がんは、主に外腺(尿道から離れた部分:辺縁領域)に発生 ・前立腺ガンの早期では自覚症状はない。 ・がんが進行し、尿道や膀胱を圧迫するようになると、排尿時の症状や血尿などがあらわれる。 ・BPHの3つの要素: 前立腺腫大(BPE=Benign Prostatic Enlargement)、 下部尿路症状(LUTS=Lower Urinary Tract Symptom)、 膀胱出口閉塞(BOO=Bladder Outlet Obstruction)。 ・BPEは前立腺の解剖学的な大きさの異常 ・LUTSとは、下部尿路の症状全般を指す用語で、頻尿、尿意切迫感、尿失禁などの蓄尿症状、尿勢低下、 尿線途絶などの排尿症状、排尿後尿滴下、残尿感などの排尿後症状が含まれる。 ・BOOとは、膀胱出口の通過障害を意味し、物理的に圧迫されることによる抵抗の増大のほかに、 機能的な通過障害も含まれる。 ・古典的なBPHはこれら3つの要素が全てそろったものを指していたが、実際の臨床の場においては 3要素すべてがそろっていない場合も多い。 ・前立腺が腫大しているにも拘らず排尿障害がなかったり、前立腺は大きくないのに症状を強く訴える ケースが存在する。 ・BPHの診断基準に統一された見解は無く、自覚症状、尿水力学的検査、前立腺体積などの様々な基準で 罹患率を推定すると、大きな差が認められる。 ・現在のBPHは、50歳以上の男性の下部尿路症状(male LUTS)を呈する状態。 ・BPH/LUTSは、その病因として神経疾患などの明らかな他の原因を認めない状態を大まかに指すもの。 →解剖学的な異常を指すだけでない。 ・尿道が圧迫され狭くなることで、尿がでにくい、トイレの回数が多くなる、尿をしたあとすっきりしない、 などの自覚症状があらわれる。 ・排尿関連症状があらわれるようになると日常生活に支障をきたすと適切な治療が必要。 ・これらの症状には、腎臓、内分泌系、神経系、心血管系の原因も影響していることが解明されている。 ・排尿症状(閉塞症状)と、より煩わしい(bothersome)蓄尿症状(刺激症状)を区別することも重要。 ■LUTS/BPH ・BPE起因LUTSを有する男性患者に対しては、施行可能な薬物療法ならびに外科的治療の選択肢が増加。 ・BPHは病理学的な診断名で、臨床的に診断されるBPHまたは症候性BPHは良性前立腺疾患起因LUTS。 ・LUTSは、性別に特有の症状を指していない。 ・LUTSは、その病的状態に関する考え方に加え、その症状の検査・診断方法にも影響を与えている。 ・LUTSは、男性の排尿関連症状を、前立腺のような特定の症状発現部位から切り離して扱うために、 1994年に初めて導入された包括的な用語。 ・LUTSは蓄尿症状、排尿症状、排尿後症状というすべての排尿関連症状を包含する(図1)。 ・LUTS/BPHは高齢男性の慢性の病的状態であり(5人に1人)、QOL疾患。 ・LUTS/BPHで特徴的に認められるのは、尿道を取り囲んでいる前立腺組織の良性の過剰増殖。 ・通常、尿道開口部の狭窄をもたらし、LUTSを引き起こすことが多い。 ・BPHの深刻な合併症は、急性尿閉(AUR)、腎機能障害または腎不全、膀胱結石、反復性尿路感染症、 BPH手術。しかし、BPHを有する男性患者の多くは無症状。 ・LUTS/BPHの管理は、患者が訴える症状に伴うbotherおよびQOLに及ぼす悪影響の程度が指針。 ・患者が何を求めているかを把握することが、効果的な治療選択肢を見極める上での重要な手がかり。 ・治療選択には、既知の有害事象とのバランスを考慮。 ・BPH治療の目的は、症状に伴うbotherの改善、症状進行の抑制、長期的合併症の低減。 ■前立腺肥大症の診断・病歴、直腸診、検尿、PSAなどの基本的評価を行い、続いて前述の三要素に対する評価を行う。 *尿沈渣を含む尿検査・LUTSの定量的評価としては、国際前立腺症状スコア(I-PSS)、QOLスコアによる自己評価。・QOLスコアは、I-PSSによる症状の強さが同程度であっても、個々の患者によって困窮度が異なる。・排尿日誌(丸一日の間の排尿時間と1回ごとの排尿量を記録させる方法)は、主観的な尿回数や 尿量を定量化することにより、重症度の判定や原因の究明に極めて有用である。(排尿機能学会版) ・BOOの評価として最も簡単に行えるのが、尿流測定および残尿測定である。 尿流測定に関しては専門の器械が必要だが、残尿測定は一般の超音波検査で簡単に測定可能。 * 尿流動態(ウロダイナミクス)検査 *経腹的超音波断層法 ・BPEの評価すなわち前立腺形態の評価も、超音波検査。 前立腺のたて・よこ・高さを測定して推定体積を算出できる。・専門的検査としては、膀胱内圧測定や内圧尿流測定(pressure-flow-study)などの尿水力学的検査や 内視鏡検査もあるが、全例に必須なものではなく上記の検査だけで十分診断可能である。・ 前立腺肥大症診療ガイドラインにおいては、I-PSS、QOLスコア、尿流測定、残尿量、前立腺体積に ついて、それぞれ重症度分類し、その組み合わせにより全般重症度を決定して、治療方針を提示。 ■変化しつつあるBPHの治療アルゴリズム・煩わしさ(bothersome)のきっかけは、外科手術施行後に顕著な変化による再認識。 ope後に蓄尿症状(尿失禁の有無にかかわらずの尿意切迫感および夜間頻尿)を感じ、 ope前までの尿線の質は不良であったと再認識することが多いよう。・排尿症状(以前は閉塞症状と呼ばれていた)のほうが蓄尿症状(刺激症状)よりも多く認められるが、 botherの程度は低いと考えられている。・蓄尿症状の多くは、過活動膀胱(OAB)症候群。・OAB症候群を有する患者の一部に、排尿筋過活動との関連性が認められる。・前立腺腫大の高齢男性患者の場合、蓄尿症状は前立腺の異常の関与が推測されたが、 有症状率の高さから、主として年齢に関連したものと考えられるようになってきた。 ■適正患者への適切な治療法の選択・LUTS/BPH治療の主要目的は以下。 疾患(LUTS/BPH)の影響、とくに症状を軽減する 合併症の可能性を低減する 可能であれば、治療に伴う有害事象を回避する ・ベースライン時および治療期間中の症状スコアおよびbother因子の評価を、第一目標。・その次に、急性尿閉などのイベントの発現率および手術への移行率を把握するとともに、 有害事象の発生率抑制のための努力をすべき。・LUTS/BPHの病的状態および一部の治療法により、深刻な合併症が引き起こされる可能性あり。・LUTSのリスク上昇に関連した併発症についての評価も必要。・ノルウェーで実施されたHUNT試験において、中等度~重度LUTSのリスク上昇は、BMI、 ウエスト/ヒップ比、生活習慣関連因子(飲酒および喫煙)のほか、糖尿病、脳卒中、変形性関節症などの 病態とも正相関を示す。・LUTSと性機能障害は、年齢および併発症に関係なく強い関連性を有することも示されている。・心血管因子、代謝因子および内分泌因子がLUTS発生に関与?・Baltimore Longitudinal Study of Agingの成績から、2型糖尿病患者あるいは空腹時血糖上昇が 認められる患者では、BPEを有する率が対照に比較して2倍または3倍高い。・肥満、高血圧、空腹時血糖上昇、糖尿病、脂質異常症を特徴とするメタボリックシンドロームも、 テストステロン低値と関連。・テストステロン補充療法により、2型糖尿病を有する性腺機能低下症の男性において、 メタボリックシンドロームの特徴となる要素の改善がみられたことが示されている。・男性の全般的な健康に関する諸側面を含めた包括的なアプローチを念頭に置いた診断は、 下部尿路および性的な健康のバロメーターとなり、全般的健康の病態を評価するきっかけともなる。・LUTSの評価の目的は、進行性の疾患や、疾患および症状の重症度およびbotherを定量化、BPHの 重篤な合併症を明らかにすること。・Olmsted county、MTOPS(medical therapy of prostate symptoms)試験等で示されたBPH進行因子。 急性尿閉(AUR)の発生率は、70~79歳の男性では40~49歳の男性に比較して8倍近く高い。 最大尿流率(Qmax)低値(≦12 mL/s)は、AURのリスクを4倍に増大させる。 中等度~重度の症状〔国際前立腺症状スコア(IPSS)>7〕を有する男性では、AURのリスクが3倍高い。 排尿後残尿量(PVR)高値は、症状悪化のリスク上昇と関連。PVRの変化はまた、AURの発生傾向を有する男性の予測因子にもなる。 前立腺容積>30 mLはAUR発生リスクを3倍に増大させ、BPH手術リスクも上昇させる。前立腺容積は、経直腸的超音波検査(TRUS)により正確に測定することができる。 BPHの進行が、もっとも一般的な症状悪化の関連因子である。また、もっとも一般的なBPH進行イベントは、やはり症状の悪化(IPSSの4ポイント以上の上昇)である。 前立腺特異抗原(PSA)値≧1.5 ng/mLはBPH進行のリスク上昇と関連する。PSA値は、前立腺容積のサロゲートマーカーとして用いられる場合もある。30 mLを超える前立腺容積を検出する際に推奨されているPSA閾値は、以下の通りである。 50~59歳の男性では、≧1.4 ng/mL 60~69歳の男性では、≧1.5 ng/mL 70~79歳の男性では、≧1.7 ng/mL ・Botherスコアや症状スコアが低い(IPSS<7)男性には前立腺癌起因でないと説明し、不安を取り除く。・排尿関連症状を悪化させる生活習慣関連因子および薬物療法を再検討することによっても、許容可能な 症状スコアが得られると考えられる。・IPSS(症状スコア)の価値は、診断の確実性を高めることではなく、ベースライン時の症状の適切な評価。 薬物療法後に得られた患者の満足度を確認するために、再度評価を行う。・頻度・尿量記録は、夜間頻尿を有する患者および飲水習慣が正常でない患者の評価にとくに有用。・BPHの合併症、すなわち血尿、尿閉、腎機能障害、反復性尿路感染症を有する患者は、専門医へ紹介 ■前立腺肥大症の治療 ・経過観察、薬物療法、低侵襲手術(レーザー凝固術、高温度治療、HIFU)、手術(経尿道的前立腺 切除術=TUR-P、レーザー蒸散術・核出術、開放手術=前立腺被膜下摘出)が挙げられる。 ・重症度判定に基づいて治療が決められる。重症なものほど侵襲的な治療が適応となる。 ・治療の中心をなすのは、薬物療法であり、その中でもα1ブロッカーが最も標準的な治療薬である。 ・基本的に、排尿困難などの排尿症状に対して、α1-blocker、抗アンドロゲン剤。 ・頻尿・尿意切迫感などの蓄尿症状に対して、α1-blocker、抗コリン剤およびこれらの併用療法。 →抗コリン剤+α1-blocker の併用療法のRCTをまとめた ppt ・前立腺肥大症に合併する頻尿・尿意切迫感の治療においては、排尿症状をα1-blockerで抑制し、 蓄尿症状を抗コリン剤で抑制する併用療法。しかし、抗コリン剤を前立腺肥大症に投与すると、 逆に尿流率を低下させることから、QOLの低下に繋がる可能性があり、残尿が多い症例では、 尿閉を引き起こす危険性もあり、その使用に関しては、注意が必要で、「慎重投与」。 ・α1ブロッカーは、前立腺平滑筋の弛緩によりBOOの改善(膀胱頸部の抵抗↓)をもたらす以外にも、 頻尿や尿意切迫などのOAB症状への効果もあるといわれている。 ・α1aサブタイプ優位の薬剤は排出症状の改善に特に効果あり。 ・α1dサブタイプ優位の薬剤は蓄尿症状の改善に有効とされている。 ・患者によって有用性が異なるようで、一種類のα1ブロッカーの処方だけで判断せずに、何種類かを 投与してその患者に最も有効であった薬剤を選択するのがよいと考えられている。 ・前立腺の縮小を目的とした抗男性ホルモン製剤のうち、5-アルファ還元酵素阻害薬は、PSAの見かけ上 の低下により前立腺癌をマスクすることがあるため注意が必要である。 ・植物エキス製剤、アミノ酸製剤、漢方薬などの薬剤もあるが、α1ブロッカーの補助的な薬として処方され ることが多い。 ・蓄尿障害OABを伴うBPHには、抗コリン(ムスカリン)製剤が有効。 ・しかし、抗コリン剤はともすれば排尿障害の悪化をもたらすため、投与前、投与後に必ず残尿量をチェック するとともに、α1ブロッカーとの併用をするなど細心の注意が必要である。 ・IPSSが8以上、QOLスコアが2以上の中等症以上の場合、まずα1-blockerを投与。 ・α1-blockerの投与により、排尿症状が改善されても、蓄尿症状が残る場合、抗コリン剤との併用療法を 考慮。 ・抗コリン剤の併用療法の際、残尿が少ないことの確認は必須。 ・残尿が100ml以上の時は、尿閉の危険性があり、専門医に相談。 ・α1ブロッカーの使用にあたっては、めまい、立ちくらみ、射精障害、軟便、下痢などの副作用に留意。 ・白内障の患者においては、手術時に術中虹彩緊張低下症により、手術がやや困難になるとされている ので、患者、眼科医への情報提供が必要である。 術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative floppy iris syndrome; IFIS) IFISは虹彩の瞳孔散大筋の弛緩(縮瞳および虹彩のうねり)であり、白内障手術をより難しくさせる。その発生率は低いものの、白内障手術施行中の眼科医にとっては重大な問題となる可能性がある。IFISはαブロッカーを服用中の患者に発生する。最初に報告されたのはタムスロシン服用中の患者であったが、現在ではすべてのαブロッカーが縮瞳を引き起こしうることが明らかになっている。また、αブロッカーが瞳孔の大きさに及ぼす作用は服用8時間後には消失することが示されており、白内障手術を受ける患者は、数日前からαブロッカーの服用を中止すべきであることが示唆される。しかし、すべての眼科医がこの見解を共有しているわけではない。それは、一部の症例では、αブロッカー中止後数週間が経過してもIFISの発生する可能性があることが示されているためである。したがって、白内障手術施行前におけるαブロッカーの中止時期および期間に関して、普遍的に受け入れられている勧告はない。それよりもむしろ、眼科医、泌尿器科医ともに、この病的状態について理解を深めておく必要があろう。また、白内障手術の施行時、眼科医が手技の調整を行うことにより、虹彩の緊張低下あるいは虹彩のうねりといった問題が克服できる可能性もある。米国食品医薬品局(FDA)は、IFISはすべてのαブロッカーに共通してみられる作用であるとの見解を示している。IFISは糖尿病などの病的状態にも関連していると考えられる。 ■夜間頻尿の原因と治療 ・夜間頻尿とは、夜間1回以上排尿のために起きなければならない愁訴をいい、LUTSの一症状。 ・元々、BPHに特有な症状と考えられていたが、女性でも見られる。 ・LUTSの生活支障度の中では最も困窮度が高いとされている。 ・夜間排尿回数の多い高齢者ほど生存率が低いとのデータがあり、夜間排尿時に転倒するなどの不慮の 事故が多くなることがその一因と考えられている。 ・夜間頻尿の要因には、夜間の膀胱容量減少と夜間多尿があり、尿路のみならず全身の状態が 関与していて複雑である。 ・夜間膀胱容量の低下をきたす原因としては、下部尿路疾患(BPH、前立腺癌、慢性前立腺炎、 慢性膀胱炎、神経因性膀胱、間質性膀胱炎など)、睡眠障害(浅い睡眠により尿意閾値が低下)、 血圧上昇(カテコールアミンによる尿道内圧上昇、知覚過敏)などがある。 ・夜間多尿をきたす原因としては、睡眠障害(抗利尿ホルモン(ADH)分泌障害、睡眠時無呼吸時の Na利尿ペプチドの増加)、血圧上昇(日中の血圧上昇→腎血流量の低下→細胞外水分の増加→ 夜間尿増加)、過剰飲水、内分泌疾患(糖尿病、尿崩症など)などが挙げられる。 ・血栓症予防のための水分摂取が啓蒙されているため、過剰な水分摂取による多尿が 多く見受けられる。 ・夜間頻尿の治療においては、多尿と真の頻尿の区別が重要。 ・排尿日誌の活用が効果的。 ・1日尿量としては、(30×体重)mlが標準で、1500~2000mlを目安とする。 ・(40×体重)ml以上であれば、多尿と考えてよい。 ・夜間多尿は、1日尿量の1/3以上の夜間尿がある場合をいう。これを踏まえた上で、 基礎疾患(尿路疾患、 神経疾患、DMなど)の有無、睡眠障害の有無、血圧の管理状況などをチェックする。 ・夜間多尿がある場合は、水分摂取の適正化を図るとともに、日中の軽い運動を勧める。 ・薬物療法を行う場合はADH製剤や利尿剤(午後に内服)を考えるが、過度の水分貯留や脱水を招く 恐れもあるので注意が必要である。 ・夜間多尿がない場合は、BPHがあればα1ブロッカー、BPHが無い場合や女性の場合は、 過活動膀胱として、抗コリン剤の使用を考える。 ・BPHがあってα1ブロッカーのみでは夜間頻尿の改善が乏しい場合は、抗コリン剤の併用を考えるが、 排出症状の悪化に注意する。神経質な患者や不眠が主体と考えられる場合には、向精神薬 (抗不安剤、抗うつ剤)も有効である。 αブロッカー ・タムスロシンは、α1Aおよびα1Dサブタイプに対する優れた選択的阻害。 ・タムスロシンの経口持続吸収型徐放システム(OCAS)は、タムスロシン分子の吸収経路を変更させ、 最高濃度は低下し、安定したプラトーがより長時間維持されるため、副作用プロファイルがさらに改善。非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs) ・BPHの発生を抑制あるいは遅延させることが、American Journal of Epidemiologyに掲載された住民ベースの コホート試験の結果により示されている。 ・急性および慢性の炎症所見が良性前立腺腫大を有する男性でしばしば観察され、この病理学的な所見 により、NSAIDsなどによる抗炎症療法がBPHの発生または進行のリスクを低減することが示唆される。・ ・NSAIDsは前立腺内の細胞増殖を抑制し、前立腺細胞のアポトーシスを誘導すると考えられる。 ・NSAIDsを定期的に服用している男性では、服用していない男性に比較して中等度~重度の症状、 尿流率低下、前立腺腫大、PSA値上昇が有意に少ない傾向にある。 ※男性下部尿路症状診療ガイドライン※前立腺肥大症と前立腺ガンBenign Prostatic Hyperplasia Prostatic adenocaricinom のサイトに以下のテーマで取り上げられていた。 ・前立腺の大きさに関連した問題 ・前立腺癌の「場」としての前立腺肥大症 ・PSAが高くなる理由 ・PSA値が高い場合の診断と治療の流れ ・早期前立腺癌に対する針生検の功罪 ・前立腺潜伏癌(ラテント癌)の悪性度 ・5α-還元酵素阻害薬は前立腺癌の予防および検出においてどのような役割を果たすか ・前立腺肥大症の新しい治療薬 ヾ(* - *)